treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ニュースで報じていた携帯・スマホを長く使う人は損について

SO905iというガラケーを発売日に買って本記事の現在まで使い続けている私は、
いうまでもなく損している側(^^)です。

ちょっと前にニュースでやっていました。

「携帯電話やスマホを長く使う人は損、これは端末販売奨励金が月々の通話料込みで我々消費者が支払っているからなんですね~。なので機種変更やMNPでの一括0円の端末販売価格の補てんは月々の通話料からされているというカラクリなのです。」

端末販売奨励金。

これがあるせいで、通信料金に販売奨励金を含めた料金設定になっているので、乗換えをしない人が損をしている、乗換える人が得をしている、これは不公平だ、という話になっています。

あらためて、これをニュースでやっていて、コメンテーターが「いま知りました。」とか「いままで損していたんだと知りました。」みたいなコメントをしゃべらさせているわけですが、

一体全体、何年前の話をしておるんですか?という感じになります。
そもそも端末販売奨励金の話は携帯電話黎明期から話題に挙がっている話です。かつ今さら何やら検討タスクフォースを構成して大手キャリアとなにやらやり取りしていますが、そもそもがソフトバンクボーダフォンを買収した時に大々的に宣伝していたのが「日本の携帯電話通信料・通話料が高いのは、この販売奨励金のせいだ。」と高らかに価格破壊宣言をされたものです。が、今となっては三大キャリア全体が同じ足並みを揃えていて、参入した当初の「市場をぶっ壊す」的な気概が感じられない状況ではあります。

ですが、販売奨励金の話はこのときから既に公になっていて、販売奨励金が通話料金に転嫁されていることが原因である事実は十年以上前からのやり方です。もはやいまさら感が漂っている状況です。
このモデルを携帯キャリアとしては変えるつもりはない、と静かに(直接言わないが)主張しているように感じて仕方ないのです。

なぜなら、新機種の出荷台数が出ないと(売れないと)メーカは端末作るコストが回収できないし、キャリアとしては20年くらいかけて携帯電話の維持費ってこれくらいの月額ですよ~という消費者の費用感を築いてきたのが崩れてしまうのはキャリアにとっては損だ、と(サービスを提供する側であるキャリアは)思ってしまうんじゃないでしょうか?
一消費者としては、端末を頻繁に交換するorMNPで頻繁にキャリアを渡り歩くユーザの端末価格を通信費というなかで負担する価格体系はあまりうれしくないとは思います。(私が機種交換をあまりしないからですが)
でも携帯市場が20年間ある程度の規模を保っているのは、この機種変更やMNPを駆使してキャリアを渡り歩くユーザ層が市場を牽引しているのもまた事実な一面はあるから複雑な心境です。(どっちが正しいか、という意味でです。)
結局私のように機種変更をしないユーザばっかりだと、市場は活性化しないからメーカも魅力的な端末を作れなくなるんじゃないか?と、なると新機種の数も減るし、より魅力的(偏ったユーザに訴求するという意味で)な機種などは望めないような保守的な機種ばっかりで面白みがなくなってしまう、というのもちょっとやだな、と思うのです。

なんだか、ここまで来た携帯市場はいまようやく転換期にきているのかなぁという気がしてなりません。
とにかく売ればいい、という時代はそろそろ終わりにして、より使いたいと思わせる機種やサービスをもう少し緩やかな周期で新機種としてリリースするような提供方法を考えなきゃいけないのかもしれませんね。
でも、キャリアとしてはいままで20年ほど続けてきた売り方をガラッと変えるのは抵抗があるので、ここから新しい時代にどう転換していくかは見ものですね。
(いままでのやりかたを変えるときはどうしても抵抗勢力が出てくるものです。)
でも、メディアは「携帯電話市場は転換期に来た」というニュースを何年かに一回は流していたという記憶があります。それでも基本的な構造自体は変わらずに20年くらい経過しているので、いままでの変化は転換期ではなかったのかという感じも(個人的には)します。
ただし、いままでと違うのは、今回の転換期は「国が介入してきている」という点です。「携帯電話もっと安くならないの~」という感覚で三大キャリアに迫っているようですから、何か期待が持てそうな感じを持っています。

消費者目線ですと、
・気に入った機種(携帯・スマホ)は長く使いたい。
・一方で飽きが来る時期は必ずあるので、そのタイミングで機種変更ができるようにしたい。
・月額維持費はあまり使わないのなら安くしたい。
・一方でとっても使う人(TBクラスの通信)には適正に課金して欲しい。
・端末の購入代金は今の割賦制度で分割払いするのは妥当。
・一方でキャリアの2年縛りは制度として分かりにくいのでもっと分かりやすくしてほしい。
と、このようなところでしょうか?
貴方の目線ではどう感じていますか?

本記事はほとんどが感覚的なものですが、月額通話料、安くなるといいですよね。