燃尽奮戦記―8話:そして話は斜め上に

それは退職のための引継ぎに勤しむ日常の一部だった。時は既に2月になっている。自分の人生史の中で大きな一ページを記したあれから半月以上経ち、既に次のフェーズに向かって歩き始めている。突然その日常にアクセントが加えられた。「いつもの会議室予約してから来るように。」上司から、グループウェアの予約を指示され…